RyzenはAMD社が販売しているCPUブランドで、コア数が多く、マルチタスクやコンテンツ制作に強いCPUです。
しかし「Ryzen やめとけ」という噂を聞いた人もいるでしょう。
この記事では実際の口コミや悪い評判、Intelと比較したRyzenのデメリットもしっかりと紹介しています。
実際にRyzenCPUを利用している筆者が「Ryzenはやめとけ」と言われる本当の理由とは?やRyzen CPUのおすすめモデルも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
記事の要点はこちら!
モデル名 | 画像 | CPU | グラボ |
---|---|---|---|
NEXTGEAR JG-A5G60 | Ryzen 5 4500 | RTX 4060 | |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 7800X3D | RTX4060Ti | |
G-Tune FG-A7G8S | Ryzen 7 7700X | RTX4070Ti SUPER |
当サイトではRyzenなどを搭載するゲーミングPCをどこで買うのがおすすめかについて解説していますので、あわせて参考にしてください。
「Ryzenはやめとけ」と言われる本当の理由とは?
「Ryzen やめとけ」と言われる
本当の理由は?
- 動かないソフトが多いと思われている
- Intelより知名度が低いため
- 「Intel製CPUより性能が低い」というイメージが根付いている
「Ryzenはやめとけ」と言われる理由は、知名度が低く、動かないソフトが多いと思われているからです。
ただし、これらの意見はRyzenで失敗した一部の人たちによるものだと考えてください。
検索で「やめとけ」と表示されるのはGoogleの仕様なので、ほかのCPUでも「やめとけ」と表示されます。
動かないソフトが多いと思われている
Ryzenが発売される前は、Intel製CPUがほぼ100%のシェアを持っていました。
各ソフトメーカーもIntel製CPUを前提にソフトの開発&最適化を行ってきました。
その結果、Ryzenを使うと予期せぬエラーが発生し、ソフトが動かなかったのです。
ただし、これはRyzen発売当初の話です。
現在Ryzenのシェア率は約35%と順調に伸ばしており、Ryzen未対応のソフトはほぼありません。
筆者もRyzenを使用していますが、今まで動かなかったソフトはありませんでした。
Intelより知名度が低いため
昔からPCといえばIntelと思われるように、長年CPU市場はIntel一強でした。
Intelの知名度は非常に高く、CMなどで「インテル入ってる」を聞いた人は多いでしょう。
結果としてCPUを選ぶ際によく知らないRyzenではなく、聞いたことのあるIntelが選ばれやすい傾向があります。
「Intel製CPUより性能が低い」というイメージが根付いている
発売当初のRyzenは、価格面でIntelよりも安く話題になりました。
しかし、高性能が求められる動画編集やゲームなどの場面ではIntelよりも性能が低かったのです。
その当時のイメージが現在まで根付いており、イメージを低下させています。
現在では、改良が進められIntelとRyzenの間に大差はありません。
Ryzenのデメリットは?悪い評判は?
Ryzenのデメリットは?
- シングルコアの性能がIntelに劣る
- PCをカスタマイズする際にピンが折れやすい
- 内臓GPUのないモデルが多い
RyzenのデメリットはシングルコアがIntelより低く、通常モデルでは内臓GPUがないことです。
また、カスタマイズする際にはピン折れが発生しやすく、注意が必要です。
この項目ではRyzenのデメリットを解説していきます。
シングルコアの性能がIntelに劣る
Ryzenはシングルコア性能がIntelよりも低めです。
シングルコア性能はソフトの起動やゲーム時などに影響するので、Intelの方がゲームのfpsが高い傾向です。
ただし、『VALORANT』など一部のゲームではRyzenのfpsが高くなっています。
PCをカスタマイズする際にピンが折れやすい
最新世代のRyzen以外はCPUの裏側にたくさんのピンがある形状になっています。
ピンがむき出しのため、CPUをぶつけると簡単にピンが折れたり、曲がったりします。
ピンが折れたCPUはもう使えないので、CPUを買いなおす必要があります。
Ryzenの最新世代では裏側のピンがないため、ピン折れが怖い人は最新世代を買いましょう。
内臓GPUのないモデルが多い
Ryzen 5 5600Xなど通常のモデルには内臓GPUがありません。
そのため、CPU単体では映像出力ができず、必ずグラボが必要です。
ゲーミングPCでは内臓GPUは使用しませんが、グラボが壊れた場合何も映せないので、PC操作ができません。
Ryzen 5 8600Gなど数字の後ろに「G」があるモデルは内臓GPUを搭載しているので、選ぶ際は注意しましょう。
Ryzenのメリットは?良い評判は?
Ryzenのメリットは?
- コスパが優れている
- グラフィック性能が高い
- マルチコア性能が高い
Ryzenはグラフィック性能とマルチコア性能が高く、さらにコスパにも優れています。
この項目ではRyzenのメリットや良い評判を解説していきます。
コスパが優れている
Ryzen製CPU搭載モデルは、Intel製CPU搭載モデルより安い場合が目立ちます。
- CPU:Core i5-14400F
- GPU:RTX4070 SUPER
- メモリ:16GB
- ストレージ:500GB
- 価格:224,980円
- CPU:Ryzen 7 5700X
- GPU:RTX4070 SUPER
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB SSD
- 価格:219,980円
例えば、上記画像2つのモデルを比較するとRyzenモデルのSSDが倍の1TBあるにもかかわらず、5,000円安くなっています。
さらに同じSSD容量を搭載した場合は、12,000円も安くすみます。
CPUをRyzenにするだけで、良いゲーミングマウスやキーボードを追加購入できます。
グラフィック性能が高い
最新のRyzen 8000シリーズは内臓GPUが搭載されており、グラフィック性能が非常に高めです。
たとえばグラボなしでも『パルワールド』を低設定・50fp、『鉄拳8』を中設定・60fpsでプレイできます。
ゲーム内の設定を気にしないなら、グラボが必要ありません。
マルチコア性能が高い
シングルコア性能はIntelの方が高いですが、Ryzenはマルチコア性能が高めです。
Intel製CPUは高性能のPコアと高効率のEコア、2種類のコアで構成されています。
Ryzen製CPUは構成されている全てのコアが高性能コアのため、高いマルチコア性能を発揮します。
Ryzen利用者の口コミ・意見を紹介
- 性能に対して価格が安い
- グラフィック性能が高い
- 低電力で性能が良い
- Thunderboltが使えない
- 使えないソフトがある
- メモリ相性が厳しい
Ryzenの良い口コミで1番多かったのがコスパの良さでした。
また低電力にもかかわらず、倍以上の電力を消費するCPUと同等の性能があるので電気代にも優しいです。
最新の8000シリーズは多くのゲームがグラボなしで遊べると注目されています。
逆に悪い口コミで目立ったのがThunderboltが使えないことです。
拡張性能が高いThunderbolt端子が認識しないため、不便だと感じている方が見つかりました。
ThunderboltはIntelがAppleと共同開発した技術のため、現状Ryzenには搭載されていません。
Ryzen CPUのおすすめモデル
RyzenはIntelとは異なり、数字と世代が一致しておらず、数字が違うのに世代が同じ場合があります。
何も知らずに買うと、イメージと実際の性能にずれが生じる可能性があるため、注意が必要です。
この項目ではRyzen CPUのおすすめモデルについて、性能を解説しながら紹介していきます。
Ryzen 5 5600X
コア数 | 6コア12スレッド |
CPU速度 | 3.5 GHz |
おすすめシーン | WQHDまでのゲーム |
低予算でPCを作りたい方には第5世代 Ryzen 5 5600Xがおすすめです。
Ryzen の弱かったシングルコア性能が大きく改善しており、ゲームも快適にプレイできます。
ゲーム配信や動画編集、4Kゲームなど高負荷な作業をしない方には十分な性能です。
Ryzen 7 5800X
コア数 | 8コア16スレッド |
CPU速度 | 3.8 GHz |
おすすめシーン | ゲームもクリエイティブな作業も オールマイティ |
性能と価格のバランスが良いCPUを探している方には、第5世代 Ryzen 7 5800Xがおすすめです。
シングルコア性能だけでなく、マルチコア性能も非常に高いCPUです。
ゲーム配信や動画編集などのマルチタスクが快適に行えます。
グラボの性能もしっかりと引き出せて、性能不足で悩みたくない方におすすめです。
Ryzen 9 3900X
コア数 | 12コア24スレッド |
CPU速度 | 3.8 GHz |
おすすめシーン | VTuber配信や動画編集などの マルチタスク |
マルチタスクを普段から行う方には第3世代 Ryzen 9 3900Xがおすすめです。
コア数が多いためマルチコア性能が高く、2019年発売ですが最新世代のRyzen 7 8700Gと同等のマルチコア性能です。
多くのソフトを同時起動する必要があるVTuberのゲーム配信も快適に行えます。
シングルコア性能が現行モデルより低いので、最新グラボを使う方は少し注意してください。
マルチコア性能を重視する方やVTuber配信を考えている方におすすめです。
Ryzen搭載のおすすめゲーミングPCモデル
実際にRyzenが搭載されたゲーミングPCを探している!という方に向けて、Ryzen搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。
Ryzenモデルが豊富なマウスコンピューターのゲーミングブランドから中心に紹介していきます。
モデル名 | 画像 | CPU | グラボ |
---|---|---|---|
NEXTGEAR JG-A5G60 | Ryzen 5 4500 | RTX 4060 | |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 7800X3D | RTX4060Ti | |
G-Tune FG-A7G8S | Ryzen 7 7700X | RTX4070Ti SUPER |
【格安】Ryzen 5 4500 + RTX 4060搭載ゲーミングPC
NEXTGEAR JG-A5G60
価格:129,800円
コスパ | |
耐用年数 | |
おすすめ用途 | PC初心者向け RTX40搭載最安値 |
CPU | AMD Ryzen 5 4500 |
グラボ | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB(NVMe) |
メリット・デメリット紹介
- 格安なRyzen 5 4500+RTX 4060でミドルクラスのゲーミングPCをコスパ良く利用できる
- ある程度のPCゲームならこのモデルで快適
- CPU依存の高いゲームだとfpsに影響が出る
- 最高画質で高フレームレートはやや厳しくなる
【ゲーム特化】Ryzen 7 7800X3D + RTX 4070 SUPER搭載ゲーミングPC
NEXTGEAR JG-A7G7S
価格:269,800円
コスパ | |
スペック寿命の長さ | |
おすすめ用途 | 高fps値・高画質用 |
CPU | AMD Ryzen 7 7800X3D |
グラボ | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
メリット・デメリット紹介
- ゲーム性能に特化したCPU
- タルコフなどのCPU依存度が高いゲームとの相性が良い
- CPU自体の性能で見るとコスパはそこまで高くない
【ハイエンド】Ryzen 7 7700X + RTX 4080 SUPER搭載ゲーミングPC
G-Tune FG-A7G8S
価格:459,800円
コスパ | |
スペック寿命の長さ | |
おすすめ用途 | ハイエンドなゲーミングPCを求めてる |
CPU | Ryzen 7 7700X |
グラボ | GeForce RTX 4080 SUPER |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB NVMe SSD |
メリット・デメリット紹介
- 一切弱点の無いハイエンドなゲーミングPC構成
- 動画系やエンコードなど、全体的に高性能
- 価格が高い
- DDR4のメモリに対応していないので、増設する場合は別途DDR5のメモリが必要
Intel搭載のおすすめゲーミングPC
やっぱりPCを買うなら安定のIntel製CPUが欲しい!という方に向けてここではIntel搭載のおすすめゲーミングPCを紹介していきます。
モデル名 | 画像 | CPU | グラボ |
---|---|---|---|
GALLERIA RM5C-R46 | Core i5-14400F | RTX 4060 | |
GALLERIA RM5C-R46T | Core i5-14400F | RTX4060Ti | |
GALLERIA XA7C-R47TS | Core i7-14700F | RTX4070Ti |
【良バランス】Core i5-14400F + RTX 4060搭載ゲーミングPC
GALLERIA RM5C-R46
価格:167,979円
コスパ | |
スペック寿命の長さ | |
おすすめ用途 | 初めてのゲーミングPC購入 とにかく格安でPCゲームを遊びたい |
CPU | Core i5-14400F |
グラボ | GeForce RTX 4060 8GB |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
メリット・デメリット紹介
- 安定のIntelモデルでよりゲーム動作の快適度が若干増える
- 価格と性能を両立させたコスパ重視のPC
- Ryzenモデルと比較するとやや高額
- 要求スペックが高いPCゲームをやる場合は少し設定を下げる必要がある
【ミドルレンジ】Corei5-14400F + RTX 4060 Ti搭載ゲーミングPC
GALLERIA RM5C-R46T
価格:192,980円
コスパ | |
スペック寿命の長さ | |
おすすめ用途 | FPSゲーム入門の方 最新ゲームを遊びたい方向け |
CPU | Core i5-14400F |
グラボ | GeForce RTX 4060 Ti 8GB |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
メリット・デメリット紹介
- コストパフォーマンスが高いRTX 4060 Ti搭載
- CPU・GPUともに性能のバランスが良いモデル
- ゲームを大量にダウンロードする人はストレージがやや不安
【ハイエンド】Core i7-14700F + RTX 4070 Ti搭載ゲーミングPC
GALLERIA XA7R-R47TS
価格:329,980円
コスパ | |
耐用年数 | |
おすすめ用途 | 4K解像度・VRゲーム・ゲーム配信 |
CPU | Core i7-14700F |
グラボ | GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
メリット・デメリット紹介
- Ryzen 7 7700よりも圧倒的にスコアが高いCore i7 14世代モデルのCPU搭載
- メモリ32GBで動画編集・配信もサクサク
- 価格は高額
RyzenとIntelはどっちがおすすめ?
- Ryzen
-
- 高いコア数とスレッド数で優れたマルチタスク性能
- 優れたコストパフォーマンス
- CPUソケットが数世代で同じためアップグレードが簡単
- Intel
-
- 高いシングルコア性能でゲームや一部のアプリケーションで優れたパフォーマンス
- 広い互換性と安定感
- 多くのモデルで内臓GPUを搭載
とことんゲーム性能を追求する方や、さまざまなソフトを使用しても安定感が欲しい方にはIntelがおすすめです。
Intelは約70%のシェア率を持っており、多くのソフトがIntel前提で開発されています。
さらにシングルコア性能が高いため、ゲーム性能やソフトの起動などで安定して利用できます。
一方で、動画編集やプログラミングなど、多くのマルチタスクを行う方やコスパを求める方にはRyzenがおすすめです。
コア数が多い&マルチコア性能が高く、複数のソフトを同時に動かすのが得意です。
動画編集や配信などでグラボを使用せず、CPUでエンコードを行えるので高画質化ができます。
Ryzenの評判に関するよくある質問
Ryzenでもゲームができますか?
快適にゲームできます。
昔のRyzenはシングルコア性能が低かったので、ゲームに不向きでしたが第4世代からは改善されています。
Ryzenで動かないソフト一覧が知りたい
Ryzenで動かないソフトは、基本的にほとんどありません。
Ryzenが発売以前は、 各ソフトメーカーがIntel製CPUを前提にソフトの開発&最適化を行ってきました。
しかし現在Ryzenのシェア率は約35%と順調に伸び、Ryzen未対応のソフトはほぼありません。
筆者もRyzenを使用していますが、今まで動かなかったソフトはありませんでした。
RyzenのCPUを選ぶメリットは何ですか?
マルチコア性能・コスパ・高い互換性が大きなメリットです。
マルチタスクを良く行う方やコスパを重視する方におすすめです。
CPUを変える場合でもマザーボードのCPUソケットの形状が数世代で統一されているので、交換が簡単です。
Ryzenシリーズの型番の見方は?
たとえばRyzen 7 5800Xの場合、Ryzen 7が性能のサブカテゴリです。
3・5・7・9があり、数字が大きいほど性能が高くなります。
5800が世代を示しており、5000番台は第4世代・7000番台が第5世代を示しています。
末尾のXは製品の特長を表して、Xは高性能モデルです。
他には、G:GPU内臓モデルなどがあります。
Ryzen製CPUで注意すべき点はありますか?
最新世代以外はCPUの裏側にはピンがあり、ピン折れの危険性があります。
また通常モデルは内臓GPUがないので、必ずグラボを用意しましょう。
Ryzen製CPUのアップデートは簡単ですか?
AMD公式サイトからドライバーがダウンロード可能です。
Windows11登場時に性能の低下が問題になりましたが、アップデートで無事解決されています。
Ryzenの評判「やめとけ」という噂は本当?まとめ
記事のまとめはこちら!
- Ryzenはコスパが良く、内臓GPUの性能が高い
- Ryzenはピン折れやシングルコア性能が低いなどのデメリットもある
- ゲーム性能ならIntel、マルチタスクならRyzenがおすすめ
Ryzen製CPUはシングルコア性能がIntel製CPUよりも低く、ゲーム性能で若干不利です。
しかしコスパが良く、Intel製CPUよりも1万円以上安く購入できるのでCPU以外の周辺機器に予算をまわせます。
ゲーム性能にこだわる方はIntel、配信や動画編集などマルチタスクにはRyzenがおすすめなので、自分に合ったCPUを選びましょう。
以下ではRyzenなどを搭載するゲーミングPCをどこで買うのがおすすめかについて解説していますので、あわせて参考にしてください。